まずは「ある子供」。すげー不良で生活力もない若い男が彼女の間にできた生まれたばかりの子供を金のために売り払ったけど彼女が怒ったので(そりゃ怒るよな)何とか取り返したんだけど、結局お金のために子分と引ったくりをやってつかまってしまうというフランス映画。なんと2005年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞ですよ。これってすごいの?

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「そして、ひと粒のひかり」。コロンビアという国がひどいことになっている話はだいぶ前にニュースで見たんだけどそんな話。子供ができてしまった10台の女の子が都市に出て行ってやっぱり悪い男にそそのかされて麻薬の運び屋をやってニューヨークまで行くという話。運び屋をやっていた人たちに取材をして運び屋のシステムがリアルに描かれているらしい。それもあって結構きつい。彼女たちは厳重に包まれた*1覚せい剤を無理やり飲み込んでニューヨークまで飛ぶんだが、運悪く覚せい剤がもれてしまうと薬物中毒で死んでしまう。また、途中で下から出てきてしまうこともあるわけで、でもそれはやはり隠さなければいけないわけで....うぇーー。思ったのは貧しさは罪ではないけど、経済格差は罪だということ。べつに豊かな人がいなければ覚せい剤ビジネスというのは成立しないはずだし、金を稼ぐために危ないことをする必要もないわけだし。

*1:前見たときはコンドームに包んでいたが、映画ではゴム手袋の指の部分を切って使っていた。