[本]

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

面白い。娯楽としてもいいし、知的好奇心も満たされた。改めて考えてみると、人工心肺を使っている間はまだ犯行は行われていないと思わせておいて実はもう犯行が完了しているというのは、なかなかのトリックだ。「お前はすでに死んでいる」というのを思い出した。古い.... 子供でなぜ犯行が行われなかったのかなども、うまい、という感じ。
動機が現実的か、と言われるとあまり説得力はない、といいたいところだが最近の妙な犯罪を見ると、あってもおかしくないような気もしてくる。医療の現場にいる人は面白いのだろうか? あるいは「非現実的」ときって捨てるのだろうか?
作者が現役の医師、というのはすごいバイタリティーだ。