日本代表最終先行23人発表。いつに無く、ジーコ、川渕両氏が緊張した面持ち。一般的に見たSurpriseは久保が外れて、巻というところか。最後にジーコが「巻」といったときには会見場が大きくざわめいた。報道番組での取り上げられ方にもあると思うが、巻は、「一所懸命やったけど残念だったね」という日本人のメンタリティーとして好まれる悲劇のひーローとして考えられていたような気がする。といいながら、絶対に選ばれないだろうと思いながらも一番入ってほしかったのは自分にとっても彼なんだけど。彼は前回鈴木が期待され見事に演じた、「ひたむきで泥臭いプレーで(FWとしは破格の)ディフェンス、ファールをもらう動き」といったことが求められているんだろう。
柳沢は鹿島枠、稲本はシュガーレディー枠かな、とちょっと意地悪く見てしまう。
先日のキリンチャレンジカップ2006は残念な結果に終わったが、個人的にはあれでいいんじゃない、と思った。海外組がいない、そして、本番WCには必ず海外組が入るという条件で完成度が高くてもしょうがないし。小さくまとまるよりも、コンディションの調整、今回の巻の抜擢につながるような最終メンバーチェックができたんだからいいじゃん。これから一月あるし。WCで番狂わせは毎度のこと。ということはこれからの一月でチームの熟成度が急激に進むことだってありえるんじゃないかな。そこまで現日本代表監督に求めるのが妥当なのかはわからないけど。でも前日本代表監督に比べれば経験という点では世界有数なわけだし。
発表の前の二人の挨拶は先行に落ちた選手に対する思いやりと感謝が感じられてよかったんじゃないかと思った。なかなかうまい。
あのJ-villageに日本代表が集まるんだなぁ。すごいなぁ。